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境界線はそこにあるもの 存在している壁 見えない 透明な糸を 夕日に染めて つながりはここにある
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やっぱり泣いて、やっぱり言いたい放題に騒いで。
わがまま。甘えて、ほっとして、深い眠りについた。

そこから先、また悩みは尽きなくて、
同じ思想をぐるぐる回るとわかっていても、
吐き出すことが安定するための一歩だと知っている。

慣れただけだとは思いたくない。





いつか来る終焉に怯えていた。
その重圧に耐え切れなくなる前に、切り離される前に、


自ら先に、違う未来へ移りたいと思った。




傷つかないように。







 > サヨナライツカ

 > 永遠の幸福なんてないように
 > 永遠の不幸もない

 > いつかサヨナラがやってきて、
 > いつかコンニチワがやってくる

 > 人間は死ぬとき、
 > 愛されたことを思い出すヒトと
 > 愛したことを思い出すヒトにわかれる

 > 私はきっと愛したことを思い出す



昔、失恋した時に友達から送ってもらった言葉は、
辻仁成の小説「サヨナライツカ」の中に出てくる言葉だった。

最近になって偶然手にすることがあり、一気に読んだ。


あの時の自分には、たぶん伝わらなかったと思う。
切なさが渦を巻いて波打ち、感情が錯綜する。
今だからわかる葛藤。


 > 迷わないでほしいと思うのです。
 > 悩んでもいいけれど、迷うとろくなことがありません。
 > 悩んで悩んで悩み抜いて人間は大きくなるのです。
 > けれども、迷って迷って迷い抜いた人間は結局擦り切れて
 > 薄っぺらになり最後は悲惨な場所に押し流されてしまうのです。



どの選択をしたら正しかったのか。
自分の決めた選択に覚悟はあったのか。


わからない。後悔はなくても、答えは出ない。
その瞬間に抱いた気持ちは変えることが出来ず、
疑いも、嫉妬も、迷いも、揺れ動く気持ち全て間違いじゃない。

責める気持ちはないけれど、会いたいとは思えない。
逆の立場になって、自分に罪悪感がないことに罪悪感を思う。


めぐりめぐって、自分に返ってくるのか。
そして自分の浅はかさを思い知らされるのか。



言えないことが真実という矛盾。




刻んでいった時間の長さは、思うより深い。
重ねていった言葉の強さを、噛み締める。







私も「愛したことを思い出す」と答える。


願わくば、たった一つの真実になるように。
私自身の手で、確かな真実にするために。

自分が残さずして、誰が記憶に留めてくれる?





忘れることのない日々を胸に、時を待つ。
焦がれる苦しささえも、幸せだと。







コンニチワがくる日まで。


(2008年09月19日00:00)

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プロフィール
HN:柚禾 香菜(ゆずのぎ かな)
性別:女性
自己紹介:昔に書いたもの、今思うこと、時間を前後させながら書き綴り、過去と現在と未来とをつなげていきます。

私の言葉達。
誰かに伝わりますように。そして何かのきっかけになりますように。分ち合えますように。
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