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境界線はそこにあるもの 存在している壁 見えない 透明な糸を 夕日に染めて つながりはここにある
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病み上がりの意地っ張り
寝ているより楽だなんて どうしてそんな嘘つくの?

溜まっている書類を片付けなくちゃ
納期が迫っているなんて どうしてそんな嘘つくの?


クリスマス 港の見える丘
ツリーと夜景の光に囲まれて
そっとベルを鳴らした

静かな海に 浮かぶ音色
君の声も響いてきた


サンタクロースは私にやらせてよ
真っ赤な服は持ってないけど
だって 嘘が下手な君には無理でしょ?
私なら立派に演じられると思うよ?

 

 

おせっかいで心配性
元気だと繰り返し言っても 不安な目をする
行きたい場所があるんだ 聞かせたい世界があるんだ

薄暗いデスクで僕は報告書をめくっていく
早く終わらせなくちゃ 閉店間近


クリスマス 光を手にする街
象のシルバーペンダント
ショーケースから一つ抜け出した


サンタクロースは君なのかな?
白いヒゲは生やしていないけれど
たぶん 顔に出る君には無理でしょ?
僕のが立派に演じられると思うよ?

 

 


遠く 遠く 汽笛が聴こえる
鳴らしたベルとのハーモニー
透明な声が雪に反射していく
胸元を飾る象が揺れる 光る

 


サンタクロースは空にいた

つないだ手 視線の先

 


街のイルミネーションの向こう
星が映る波間の向こう

 

音が届いたの

 

 

(2009年10月22日00:03)

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 苦しみをわけて あたしも一緒に苦しむから
 悲しみを教えて あたしも寄り添うから
 痛みを隠さないで あたしが癒すから

 思いを話して あたしも話すから
 夢を聞かせて あたしが支えるから

 願いを見せて あたしに見せて
 魔法をかけて あたしは信じる
 
 ただ ただ そばにいたい

拍手[0回]

「撮りましょうか?」

通り行く人のシャッターを切りながら、
私もその風景になりたかった。
当たり前の笑顔がうらやましかった。

「ありがとうございました。撮りましょうか?」
「いえ、大丈夫です。もう何枚も撮ったので」


・・・・・私の目で。




太い幹から、長く強く伸びる枝。
一人では支えきれず、添え木が助けをし、大きくそびえる。

有名な桜の木だってこと、後から教えてもらった。
樹齢何年って言ってたっけ?
私達が生まれる前から、何人もの人がこの風景の前に立ってきたんだね。


これが最後になるかもしれない。
次はないかもしれない。


だから。きっと。
奇跡の空間、奇跡の偶然、奇跡の贈り物。




満開の桜の奇跡・・・!!


 

青空にペイントされる満開の桜。風に乗り、舞い散る花びら。
やわらかく、やさしく包み込む。

過去の色なのに、思い出すたび、未来の色になる。
ピンクのヴェールに覆われた一面の世界。

空の青さは、あの時と同じ。
幾つ年を重ねても、変わらぬ青。
幾つ季節を越えても、変わらぬ青。
幾つ時が動いても、変わらぬ青。

同じ空。






何度も泣いた。
何度も、何度も・・・何度、泣いただろう?
強がる私の心の糸を解き「笑って」と言った。

だから、笑ってたの。
だから、笑うことができたの。
だから、笑うことにしたの。
だから、笑えるよ。

今でも、笑えるよ?


空はつながって、同じ色を映す。
変わらぬ想いとともに、あの時の色を強く呼び起こす。



季節はもうすぐ夏なのに、
落ちてきた一枚の花びらがさくらの花びらにそっくりで。
ユラユラ揺れながら舞う風景が切なくて。



この曲を耳にしたときから、あのときの風景が忘れられないの。
この歌詞を耳にしたときから、あのときの色が強くなるの。



開いたアルバムから飛び出してくる私の笑顔。
あなたの目にはこんな風に映っていたんだね。
記録は私の手元にあるけれど、
あなたの記憶は、今でもこんな風に残っているのかな?

変えたくないな。
変えちゃいけないよね。






『自分だけ思い詰めるなよ…』

どうしてこのタイミングでくるの?




『泣くなよ…!頑張れ!!』




わかってるよ。
大丈夫だよ、平気だよ、元気だよ。


ちゃんと笑ってるから。



(2009年06月21日00:59 )

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「また」って言葉と「さよなら」って言葉。
ねぇ、どっちを信じたらいい?

二つの言葉は間逆の意味を持つ
私は自分の都合のいい解釈をする
悲しみを表現しなければ、自由だ



信じたいほうを信じたかったけれど、
覆らない未来があることも知ってたよ


流れ星に夢を託して、
短冊に願い事を書いて、
目をつぶり、強く、強く
合わせた手は、熱く、熱く


つぶやいた回数なんて覚えてない
焦がれた想いはそっとしまっておく



本当はあなたも私と同じ気持ち?
だから「ごめんね」「ありがと」って繰り返すの?



「ばかだな」

私の抱えているその不安定さは、
なんてことない独りよがりだから
何にも気にすることないんだから
そう吹き飛ばすように言いながら

知ってるよ、知ってるよ






出すべき答えに迷っているのは
受け入れることができないのは

誰でもなく、”あなた”だってこと




知ってるよ



http://www.youtube.com/watch?v=98BvzXp4rt8


>さよなら ありがと 好きだよ 好きだよ
>さよなら 笑ってよ 泣くなよ ばかだな
>伝えたい言葉は とめどなくあふれる

>さよなら また会おう ごめんね 好きだよ
>さよなら 笑ってよ 怒んなよ ばかだな
>恋しい 苦しい 愛しい じゃたりない

By 僕は君に恋をする / 平井 堅

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好きなように描いていいよって言われたから、
キャンパスを塗りつぶすことにしたの

最初は真ん中に黄色の円 お月様
次に左下に緑の三角 新緑の山
斜め下へピンクの花びら さくら
右上へ赤い円 太陽

隙間を埋めるように また別の色を創る

太陽とさくらが混じって 紫陽花
お月様と太陽がまじって 向日葵

またその隙間を 新しい色にそめて


広がる色、広がる場所


筆を動かすことが楽しくて、
色が混じる瞬間が面白くて、
何度も何度も、重ねていった。



白地が見えなくなり始めた頃、
乾いた端っこが目についた

ひび割してる
油が足りないのかな?


新しい絵の具 チューブから出し、
また上に乗せていった

その傷が隠れるように
見たくないものを隠すように


でもね、おかしいんだよ

重ねれば重ねるほど、どんどん厚みを増し、
重ねれば重ねるほど、亀裂も大きくなる
重ねれば重ねるほど、差が出る

ここは平等にならない正方形




そんなのわかってたじゃん






広がる分だけ息苦しくなる世界

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キミを責めたら 戻れなくなる
だから何も言わず 北へ向かうよ
約束の彼は 見せかけの影
西に残したあのコが心残り
代わりに伝えておいて

回転の螺旋は 空へ羽ばたく
時は戻せず 大きなうねり

キミが守りたいもの
僕は分かち合えない


流れゆく風に種を蒔く
あの雲の土壌まで
上昇気流なしでは届かない
想いを吐き出し 押し上げよう

最初で最後の蕾 冬の空に咲く
キミの頭上に さくら色の雪を降らすまで
僕は一人でいたいんだ




遠ざかる雰囲気を感じながら
ボクはハンドルを握り続けた
君を傷つけた 無意識の罪
言葉がない答えを答えにしたくない

北には何がある?
君がいつも頼る場所


螺旋の回転は止まらない
回り回って やがて竜巻になる

ボクが大切にしたいもの
受け入れたくない君の苛立ちか?



勢いづく風 巻き込まれる種
こんなに強い感情が眠っていたの?
君から目を離したその瞬間
一気に駆け上がる光の種 涙の粒
遠く 遠く 高く 高く



最初で最後の蕾 冬の空に咲く
頭上に さくら色の雪が降る
ボクの上だけ さくら色



冷たい雪
君が見せた ボクへの戒め

切ない花びら
僕が伝えた キミへのエール





北へ 北へ



さくら色の雪 追いかける

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やっぱり泣いて、やっぱり言いたい放題に騒いで。
わがまま。甘えて、ほっとして、深い眠りについた。

そこから先、また悩みは尽きなくて、
同じ思想をぐるぐる回るとわかっていても、
吐き出すことが安定するための一歩だと知っている。

慣れただけだとは思いたくない。





いつか来る終焉に怯えていた。
その重圧に耐え切れなくなる前に、切り離される前に、


自ら先に、違う未来へ移りたいと思った。




傷つかないように。







 > サヨナライツカ

 > 永遠の幸福なんてないように
 > 永遠の不幸もない

 > いつかサヨナラがやってきて、
 > いつかコンニチワがやってくる

 > 人間は死ぬとき、
 > 愛されたことを思い出すヒトと
 > 愛したことを思い出すヒトにわかれる

 > 私はきっと愛したことを思い出す



昔、失恋した時に友達から送ってもらった言葉は、
辻仁成の小説「サヨナライツカ」の中に出てくる言葉だった。

最近になって偶然手にすることがあり、一気に読んだ。


あの時の自分には、たぶん伝わらなかったと思う。
切なさが渦を巻いて波打ち、感情が錯綜する。
今だからわかる葛藤。


 > 迷わないでほしいと思うのです。
 > 悩んでもいいけれど、迷うとろくなことがありません。
 > 悩んで悩んで悩み抜いて人間は大きくなるのです。
 > けれども、迷って迷って迷い抜いた人間は結局擦り切れて
 > 薄っぺらになり最後は悲惨な場所に押し流されてしまうのです。



どの選択をしたら正しかったのか。
自分の決めた選択に覚悟はあったのか。


わからない。後悔はなくても、答えは出ない。
その瞬間に抱いた気持ちは変えることが出来ず、
疑いも、嫉妬も、迷いも、揺れ動く気持ち全て間違いじゃない。

責める気持ちはないけれど、会いたいとは思えない。
逆の立場になって、自分に罪悪感がないことに罪悪感を思う。


めぐりめぐって、自分に返ってくるのか。
そして自分の浅はかさを思い知らされるのか。



言えないことが真実という矛盾。




刻んでいった時間の長さは、思うより深い。
重ねていった言葉の強さを、噛み締める。







私も「愛したことを思い出す」と答える。


願わくば、たった一つの真実になるように。
私自身の手で、確かな真実にするために。

自分が残さずして、誰が記憶に留めてくれる?





忘れることのない日々を胸に、時を待つ。
焦がれる苦しささえも、幸せだと。







コンニチワがくる日まで。


(2008年09月19日00:00)

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プロフィール
HN:柚禾 香菜(ゆずのぎ かな)
性別:女性
自己紹介:昔に書いたもの、今思うこと、時間を前後させながら書き綴り、過去と現在と未来とをつなげていきます。

私の言葉達。
誰かに伝わりますように。そして何かのきっかけになりますように。分ち合えますように。
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