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境界線はそこにあるもの 存在している壁 見えない 透明な糸を 夕日に染めて つながりはここにある
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私が女性ボーカルを好む理由がわかった。
「共感」の感情移入の仕方の違いなんだ。
一番わかりやすいのが恋愛の歌。


・そばにいたかったのに
・忘れないよ
・ずっと一緒だよ


自分も同じだなと安心したり、
自分も同じように頑張ろうと前向きになれる。

で、これらの言葉が男性視点(男性ボーカル)になると。
天邪鬼のあたしは逆に捕らえたりする。


・そばにいたかったのに
 →後悔するくらいならそばにいてよ!

・忘れないよ
 →環境が変われば、忙しくなれば、忘れちゃうんだよ?

・ずっと一緒だよ
 →二人過ごした過去の思い出の中なら”ずっと”一緒だね。

 


作詞作曲した人が「幸せな曲」と言っていた曲がある。
私も最初はそう聴いていた。結婚式にぴったりだなって。
3回目のライブから「別れの曲」に聞こえるようになってしまった。
それは演奏や歌い方が変わったというよりも、
聴く側である私の気持ちの変化があったんだろうと思う。

そして「共感」から男性側の「同調」になった歌は、
感情が入り込めば入り込むほど、苦しくなる。

立場が違う。
だから許せないことも、許してあげたいことも。
わからないことも、わかってあげたいことも。
どこかで相容れない何かがあって。
そのもどかしさが頭の中を駆け巡って。


歌い手さんは、そんなつもりで歌っているわけじゃないし、
私がその人のプライベートを知っているわけでもなく、
個人的な感情が関与している話ではない。

曲の中に聴き手が想像する物語はひとつじゃない。
複数あるその一部を自分に重ねている部分があったとき、
自分にとって「共感」する歌になる。

だけどそれが時折、もどかしさになったりするんだ。
頭の中で生み出された物語と自分の感情が結びついて、
ああ、そういうことなんだと想像し、発見した先は、
言い表すのが難しい切なさと苛立の繰り返し。

流れ込んだ感情に押しつぶされそうになる。

自分の感情と、男性視点の感情の二つがせめぎあう。

 


あとね、変な感情かもしれないんだけど。

『助けてあげられない』

そんな風に思ってしまう瞬間がある。
母性的な何かが揺さぶられるというのが近いかな。
苦しみや悲しみや何かに立ち向かう姿とか、
見ていることしかできない。
差し伸べる術が見つからない。

女性同士の「共感」には、出てこない感情。

 

 

女性ボーカルの中でも声質の好みはあるし、
男性ボーカルが嫌だということじゃない。
「どっちが好き?」と聞かれたら「女性ボーカル」と答えるという話ね。

同じように感じる人、いるかなぁ???

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プロフィール
HN:柚禾 香菜(ゆずのぎ かな)
性別:女性
自己紹介:昔に書いたもの、今思うこと、時間を前後させながら書き綴り、過去と現在と未来とをつなげていきます。

私の言葉達。
誰かに伝わりますように。そして何かのきっかけになりますように。分ち合えますように。
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