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境界線はそこにあるもの 存在している壁 見えない 透明な糸を 夕日に染めて つながりはここにある
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幼い頃のおけいこごとといえば、ピアノ、スイミング、習字…etc。
今の子供達は、英会話やダンスだったりするのかな?
きっと選択肢も時代とともに変わっただろうね。


>紙に書かれたピアノを弾いてた
>本物が買えないって理由で

>指の動きに合わせて歌ってた


細長い紙に白と黒の鍵盤を書いて、その上で指を動かす。
音は出ない。音は自分の頭の中で作る音。

紙ピアノを知っている子供はいるんだろうか?
今でも使っている子供はいるのだろうか?



私も紙のピアノで練習したことがある。
コタツの上、みかんを食べた手で弾いた。
紙の鍵盤は弱くて、すぐに黄色へ変色してにじんだっけ。



親は、自分ができなかった音楽を私にやらせたかったらしい。


その後、私は流されるかのように、自ら強く願うことなく、
本物のピアノを手に入れた。





>人類皆平等って言葉は 素敵だけど 残念ながら嘘だ
>友達の家には グランドピアノ
>うちにあるのは ぺらぺらのピアノ


友達に、うらやましがられたのを覚えている。

でも、私はダイヤルを回したりボタンを押すと、いろんな音やリズムが出てくる魔法の鍵盤 友達のエレクトーンがうらやましかった。

本物の鍵盤は重たくて、指は疲れるし、いくら伸ばしても指は届かないし、思うように動かないし、奏でたい曲もなく、繰り返しす単調な音も飽きて、練習は好きではなかった。


バイエルが終わったとき、私のピアノ通いも終わった。








あの頃、私の中で鳴らすことができなかった音色は、
それから数十年経って、出会いを繰り返し、形を変え、
たくさんのかけがえのない音色達と歩みだす。



大好きがあふれて、止まらなくなるたびに、私は文字を書き綴っていく。

同じ音色を奏でるかわりに、言葉を奏でる。
ローマ字が並ぶキーボードの上で、私は指を動かす。
白黒の鍵盤の代わりに。


>人類皆平等って言葉は あながち嘘じゃないかもしれない
>幸せの音色それぞれあれど 浮かべる笑顔は皆一緒なんだ


いつかどこかで出会った 同じ音を求めた誰かと
そして未来を分かち合う夢と一緒になるために。

感じた想いを書き綴り、包み届ける。



あなたの音が好きだから

それが私の作る「幸せの音色」の形なんだ







「紙ピアノ」

http://www.youtube.com/watch?v=hco_YuQ94m8

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プロフィール
HN:柚禾 香菜(ゆずのぎ かな)
性別:女性
自己紹介:昔に書いたもの、今思うこと、時間を前後させながら書き綴り、過去と現在と未来とをつなげていきます。

私の言葉達。
誰かに伝わりますように。そして何かのきっかけになりますように。分ち合えますように。
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